How Deep Is The Jazz

Jazzの研究とJazz Guitar練習記

INSTRUCTIONAL DVD FOR GUITAR / Jim Hall

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「そういえば、Jim Hallがどうやって弾いているか、動画を見て研究したことがないなぁ。昔ギターやってたときは好きなギタリストのブートのVHSを必至で探して買ってたのに」 と思って、最近はたまにJim Hallの動画を探しています。

意外と作品としてまとまっているものは少ないと思います。

Jim Hall アルバム蒐集 さんの DVD カテゴリを見てみると

DVD - ジム・ホール Jim Hall アルバム蒐集

jimhall.blog94.fc2.com

jimhall.blog94.fc2.com

の二つの教則ビデオが気になります。

INSTRUCTIONAL DVD FOR GUITARを買ってみました。

[asin:B000EDWLB4:detail]

内容はとにかくJim Hallの手元のクローズアップ中心の演奏が以下の6曲収録で、演奏後解説が少々という形式。スタジオ収録ライブDVDとしても楽しめます。

  1. Subsequently
  2. Two's Blues
  3. Three
  4. All Across The City
  5. Something Tells Me
  6. Something Special

1993収録ですが、元気に立って演奏していて、内容もいいです。

  • Subsequently (Music Masters, 1992)
  • Youkali (CTI, 1993)
  • Something Special (Inner City, 1993)
  • Dedications & Inspirations (Telarc, 1993)

あたりのオリジナルをバンバン出していた時期ですね。

2曲目 Two's Blues では最初レコーディングレベルを上げ過ぎていて音が割れているのですが、途中でかなり下げられて小さくなりすぎたりと、録音クオリティは今一つ。

このDVD、冊子が付いていていまして、#○○だとか譜例に番号まで振ってあるあるのですが、ここは#○○だよ!などの解説があるわけではないのと、海外版なので字幕もないし、なかなか読み解くのは難しいです。が、All Across The Cityの各コードのダイアグラムが載ってたりとなかなかよい素材です。
ちなみに All Across The City は演奏後にコードの押さえ方を全部実演してくれます。これが大変美しい!

アルバム「All Across The City」収録の Something Tells Me ではソロ・ギターが見られます。固定アングルのため、全運指が見られますので完全コピーを目指してもいいかも。

一番最後には、なんとチャーリー・クリスチャンの Boy Meets Goy(Grand Slam) のソロを弾きます。しかも間違う!笑

intermodulation.hatenablog.com

全部通して見てみると

  • シングルノートはフロントピックアップの真ん中当たりを弾く
  • コードを弾くときは15フレット〜フロントピックアップの中間あたりを弾くことが多い

というのが分かりました。

これだけクローズアップが見られるものは少ないと思いますので、オススメです。