Charlie Christian研究入門 1. Boy Meets Goy(Grand Slam)
Charlie Christian、伴奏楽器だったジャズギターでソロをはじめた開祖ということで名前もよく出てくるし 実際聴くとかっこいいのですが、なにせ録音が悪いのであまり聴いていませんでした。
が、たまたま見たこの動画の解説が面白かったのと、ソロがかっこよかったので採譜してみました。
(動画にある譜面はリンク切れでした。)
BPMは190ぐらいでけっこう早いです。
いやぁ、かっこよくてずっと弾いちゃうフレーズ満載です。 通常のブルースに比べて、コードトーンの採用でだいぶジャズっぽくなるのの例といったところでしょうか。
動画の解説でも言われているように、構成がしっかりしていて、後のウェスのスタイルに繋がっているなと思いました。 たぶん、3コーラス目もやったら、コードソロが入るだろう、みたいな。
ベニー・グッドマンのバントなんかに参加しているお昼のお仕事では、当時のシングル盤の制約で、一曲3分ぐらいですから、ソロが2コーラスを越えるものは聴いた限りありません。 ミントンハウスでのセッションでは長い長いソロが残っています。こちらはお昼のお仕事とは違って、全開な感じになっていてだいぶ音数も多いですが(採譜したわけじゃないのでまだ印象ですが)基本はお昼のお仕事のフレージングが基本に聴こえます。この辺の研究はまた後日。
お昼のお仕事版は録音がよいのがいいです。
収録アルバムとしては、これの音が一番いいように感じました。 他の音源はピッチが20centsぐらいずれていましたが、このアルバムはばっちりです。
2コーラス目に入る前の裏拍で4度を弾いて、その後トップノートが3度から5度まで上がっていくフレーズが特に耳に残ります。
このアルバム収録版はTake 2でTake 1も最後まで完奏していて、チャーリーのソロもなかなかですが、Take 2の方がドラマチックです。