Bill Evans / Interplay
Jim HallとBill EvansはUndercurrent/Intermodulation以外でもう一つ共演があります。
- You and the Night and the Music (Howard Dietz, Arthur Schwartz)
- When You Wish upon a Star (Leigh Harline, Ned Washington)
- I'll Never Smile Again [take 7; original take] (Ruth Lowe)
- Interplay (Bill Evans)
- You Go to My Head (J. Fred Coots, Haven Gillespie)
- Wrap Your Troubles in Dreams (And Dream Your Troubles Away)" (Harry Barris, Ted Koehler, Billy Moll)
- I'll Never Smile Again [take 6]
レコーディングが
July 16–17 and August 21, 1962 New York City
となっており、Undercurrentが
April 24 & May 14, 1962 Sound Makers, New York City
なので、Undercurrentの2ヶ月後の録音、ということになります。
本作、なんとJim Hallとトランペットが加わったクインテット。 Bill Evansとしてはめずらしい編成です。
演奏はYou and the Night and the Music(あなたと夜と音楽と)から、The ジャズ!って感じになっております。 セッションに参加すると(僕は見学しかしたことありませんが)こういうカルテットにソリスト一人加わる、みたいな編成でやることが多いので、とても参考になるんじゃないかと思います。
Wrap Your Troubles in Dreamsも40'sの感じというか、Bill Evansだということを忘れてしまうような雰囲気。テーマの途中でリード楽器が変わっていて面白い。Jim Hall先生のワンコーラスのよくまとまったソロも堪能できます。
しかし、Evans作曲の表題曲 Interplay はハードバップよりも少し後、みたいな雰囲気の曲で、Jim Hall先生はここぞ!とばかりによいプレイ。やっぱりハードバップ以降のコンテンポラリーな人なのだ、ということだと思います。
1962年はマイルスの黄金のクインテットの完成前(翌年ウェイン・ショーターが加入)という時期なんですね。モダンジャズの完成とその後の展開が見える直前、といった感じでしょうか。 黄金のクインテットの4枚はこれらだけまったく別物!というぐらい本当にすごいので、またの機会に。ひとまずE.S.P. だけでも聴いてください。