How Deep Is The Jazz

Jazzの研究とJazz Guitar練習記

Jam Ka Deux / 小沼ようすけ

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Jam Ka special site

小沼ようすけさんの新作、 Jam Ka Deux 出ました。

Jam Ka=“Ka(グオッカ・ドラム)とジャムる”という意味で「ジャム・カ」 小沼ようすけ待望の新作は、カリブ海に浮かぶフランス海外県グアドループの民族リズム“グオッカ”を採り入れた「Jam Ka」(2010)の続編。

とあるように、民族リズム + Jazz的なアルバム。

海が見えてくるサウンドです。

今作はCDとハイレゾ配信、二つの方法でリリースされています。
デジタルデータは残すのが難しいし、何か買うなら触れたほうがいいということで、CDを買うことが多いのですが、今回はハイレゾ版にしました。

メリットは

  • CDより高音質
  • 買ってすぐ聞ける
  • 環境負荷が低い
  • CDよりも収益率が高そうなので、音楽家を支えられそう
  • CD棚が必要ない(場所を取らない)

デメリットは

  • CDを買ってきて聴くよりだいぶ難しい
  • 配信会社がサービスを終了したら、再ダウンロードできなくなる
  • ジャケットがない
  • ダウンロードしてiTunesで聴くまでにファイルの変換が必要な場合がある

といったところでしょうか。

加えて、ハイレゾ配信サービスは概ね出来が悪いため、買うまでも買ってからもいろいろ大変です。

小沼さんの前作、GNJ はCDもありますが、ハイレゾ版はUSBメモリでも売っています。
しかも、USBメモリ内にジャケット相当のHTMLが入っています。

GNJ (USBメモリ)

GNJ (USBメモリ)

Amazon

これは上のデメリットをだいぶクリアしています。
USBメモリ内に再生アプリケーションも入れれば、けっこう簡単に聴けそうですよね。
ハードのデメリットを補い、デジタルの恩恵もあるというよいフォーマットだと思います。 所有感があるのもいいです。

し か し、そもそもMac/PCで音楽を聴いている人がどれぐらいいるのか? オーディオインターフェイスを繋いでいる人がどれぐらいいるのか。1%も居なさそうです。

そもそも、たとえばUSBメモリを差せば再生してくれるハードウェアがあったとして、そんなの以前のCDプレーヤー全盛期みたいに買う人がいるでしょうか。
おそらくいません。

そうなると、iPhone + iTunes/Apple Musicで聴けることが必須ではないでしょうか。

今回は24bit/96kHzのものが配信されていますが、iPhoneは96kHzをサポートしていません。同様にiCloud Music Libraryに追加することもできません。 つまりAppleハイレゾ対応していません。

もう物理メディアで買うことはあまりなく、インターネット経由で聴く傾向が加速するのは間違いありませんが今後どうなっていくのか。