ビル・エヴァンス ジャズピアニストの肖像 / ピーター・ペッテインガー
ビル・エヴァンスの一生を詳細に書いた本です。
ほとんどの作品のレコーディングについて、どうだった、内容はこうだ、ということが自身もピアニストの著者により詳細に書かれています。
Undercurrent / Intermodulation に関してはそれぞれ1ページずつ書いてあります。
Intermodulation のページでは次のような記述があります
「ジム・ホールと共演するのは大好きだった。彼の何が素晴らしいかといえば、彼はひとりでリズム・セクション全体のようなんだ。<ジャズ・サンバ>という曲があるが、あの曲はリズム・セクションを入れてもああいう仕上がりにはならなかったはずだ。あのように陽気で動きのある感じを出すのは難しいんだ。」
なるほど、たしかに<ジャズ・サンバ>は二作中でも異色で、他の可能性を感じる演奏です。
他にもKind Of Blueでのマイルスとのやりとりなど、面白いエピソード満載なのでオススメです。